2019年9月19日木曜日

作品「いつも愛して」

作品で人物を描くときは、その
表情や背景を色々に想像してほしくて
自分の載せた思いをわざわざ説明することは
ほとんどないのだけれど、どうしても
吐き出したいときはこうしてブログに
こっそり紹介したりする。


作品「いつも愛して」これは
ダイアンサス(撫子)の花ことばから。
撫子は、撫でたくなるほどにかわいい、
との意味からだそう。

子どもは親に「愛して」なんて言わない。
でも、体じゅう使って、それを表現する。
「パパとママだいすき」って惜しげもなく
伝えてくれる。普段テレビなんて
ほとんど見ないのだけど、たまたま
付けた番組で、最愛の娘を探す父親の姿が
紹介されていた。それは、津波に流された
7歳の娘、かわいい七五三の写真と共に。
すぐにでも探し出したかったのに、原発の
避難区域に指定されたため捜索が遅れた。
命を奪ったのは津波かもしれないけど
どうしてすぐに遺体が父親の元に戻ることが
できなかったのかは別の理由。

新聞では当時5歳の娘が両親に虐待されて
死んだという。悲痛な叫びをノートに
遺して。どちらも私の娘と同じ年ごろ。

理不尽な、自分よりはるか大きな力に
殺される小さな命がどれだけの数
あるのだろう。そんなこと考えながら
描いて、この作品を投稿したその日の夜。
ネットでは小学校4年生の男の子が
義父に殺され遺体を隠されていたとの
ニュース。私にも4年生の息子がいる。

一体、何なんだろう。これは。
このやり場のない憤りは。

2019年9月15日日曜日

何でも屋さん・イラストレーター!?



色々な人が手軽に情報や自分の作品を
発信できるようになって
高性能な画像処理ソフトも格段に増えて
AIが上手に似顔絵を描いてくれて
無料のイラストもいくらでも手に入る…
こんな時代になって「イラストレーター」
なんて職業は絶滅危惧種なんじゃないかと
思っています。そもそも、今でも
絵だけで食べて行けるほどではなく、
イラストレーターと画家の違いも
明確には説明できません。
イラストが描ければ仕事があった
似顔絵が描ければ仕事があった
ひと昔まえとは格段に違います。

イラストも描くし、ポートレートのご依頼も
承るし、ウィンドウアートも描くし
絵の教室も、似顔絵屋さんもやってます。
それが私にはとっても心地いい。

夏休みのポスター教室が続いてほっと
したあと気持ちを切り替えてご依頼の制作。
個展の在廊で気を張った日が続いたあとの
教室。似顔絵で接客が続いた後は1人、
集中できるウィンドウアート。
どの仕事もとてもありがたく楽しくて
少し辛いことがあっても気持ちを
次に切り替えることができるし、
教室や似顔絵、個展で多くの人と
知り合いお話できることも楽しいし、
ひとり集中してご依頼の制作や
ウィンドウアートに向かうことも、
メリハリができて本当にすべてが
私にとって欠かせない大切なお仕事です。

これからもっと活動の幅が広がって
色々な表現ができるようになったら
いいと思いますが、変わらず気を付けたいのは
ひとつひとつを丁寧に、お仕事の内容の違いを
見極め最良の作品を残せるようにということ。
全てのお仕事は全く違うようで繋がっています。
個展で絵を気に入ってくださった方が
教室に習いにきてくださる、
依頼で描いたイラストが、ウィンドウアートの
デザイン案の参考になる、ご依頼の
ポートレートを気に入ってくださった方が
個展に足を運んでくださる…
こんなふうに輪が繋がりながら
少しづつ大きくなって、少しでも多くの方に
私の作品を目に留めていただける
機会が増えたらいいなと思います♪


↑水彩画の教室の様子


↑ウィンドウアートも描きます


↑夏休みの工作教室の様子


↑似顔絵も描きます♪