2017年5月19日金曜日

「ひとみのみつめるさき」

「ご自分で描かれた絵の額を
変えられるって、失礼に
思われませんか?」
その方は私を気遣ってくださいました。





4月2日まで開催しておりました
「art age gallery collection」展、
最終日にそのお客様は
見に来てくださり、私の作品
「ひとみのみつめるさき」を
購入してくださいました。
ちょうどその時に在廊していた私は
そのお客様とお話することができ、
その方は私にこのように
聞いてくださったのです。
作品の、マットと額縁を
展示してあった通りのものから
自分の好みのものに
変えたいとのことでした。

通常、展覧会の時は
一度に数点出しますので
予算や出品する他の作品との
兼ね合いも考えて
無難な額を選んでしまいがちです。

だけど、一旦購入していただいた後は
その方の飾るお部屋の雰囲気や
スペースによって、
絵は気に入っていても
額が合わなかったりするのは
当然のことですね。

私は、失礼だなんてとんでもない、
むしろありがたく、とても
うれしいことです、と
お伝えしました。

だって、私の絵を更にお金を
かけてまで、よりよくしようと
してくださっているのですから。

そして仕上がった作品がこちら。


自分のお気に入りに仕上がるまで
マットも熟考してくださったそうです。

タイトルも、ご自身で空想を
膨らませて別の題名を
考えてくださったとか。
私の描いた絵から、
どんどん世界を広げてくださる…
作家冥利に尽きます。

額もタイトルも含めて作品なんだと
あらためて教えていただきました。
本当にありがとうございます。
そして素敵に額装しなおして
くださったアートエイジの
平井社長にも、重ねてお礼
申し上げます。

失礼なんて、とんでもない。
この絵は、しあわせものです、とても。


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