2019年3月2日土曜日

自分の作品と、ご依頼による作品について

個展などで展示する自分の作品は
基本自分の描きたいことを
描きたいように描いています。

自己肯定感の低い私は、どこかで
だれかに認めてほしくて、理解してほしくて
でも言えない気持ちを絵にしているような
ところがあるんだろうと思っていました。

ある方からご指摘いただいたことに
自分自身気が付いてなくて
最近びっくりしたことがあります。
私の人物画って笑っている作品が
極端に少ないんですね。
笑っていても微笑んでいる程度。
モチーフが子供ですら。
それは、見てくださった方が、表情から
いろんな背景や心情を自由に想像して
もらえるような絵にしたいという
意図が大きいのだと思いますが
同時に、私自身を無意識に表現して
いたのかなと気づかされました。
言いたいことがうまく言えない私にとって
絵は、何ら遠慮することなく自分の感情を
さらけ出すことができる唯一の場である
はずなのに。そう思ったら無性に
怒った顔が描きたくなりました。
↑作品「理不尽への怒り」

下がらない支持率、この期に及んだ環境破壊、
死ぬ必要のない人が死んでしまうこと、
思わせぶりな守られることのない口約束、
ありとあらゆる溢れかえった理不尽。
そしてそんなものたちに憤るだけで
何もできない自分に対しての怒り。
吐き出したら、その感情は昇華されて、
次は笑顔が描けるような気がしました。

対してご依頼をいただいて描く
ポートレイトは、笑顔のことも多いです。
だから、私にとっては「笑顔が少ない」
なんて自分では思わなかったのですね。

お渡ししたときに感動して泣いて
くださったり、「鳥肌が立つ」と
言っていただいたり。
私が絵を続けたいと思うのは、
こんな私でも誰かに感動を届けることが
できるのだと、そう実感できたからです。

私の作品とご依頼の作品は、全く
異なるものです。でも根底にあるものは
同じです。描くことで自分も
救われています。そして感動を届ける
チカラを信じ続けていきたいです。