高所恐怖症、閉所恐怖症、などなどあるように
何に対して不安を感じるかはひとそれぞれ。
対象が一般的でなければきっと
マイノリティになるのだろう。
ポートレート画にしろ似顔絵にしろ
イラストにしろ、 私はひとのお顔を
描かせていただく仕事をしているので、
沢山の人のお顔が長期にわたって
「見えない」状態なのは、とても不安を感じる。
淋しさにも似た、心もとない気持ち。
普通に生活できてはいるけど、知らないうちに
かなりのストレスになっていることに気づいた。
口元が笑っている、など表情を読み取ることで
かなりの安心感を感じていたんだろうと思う。
目と、鼻と口、それぞれのパーツの形や位置。
無意識に沢山の人の顔を見ながら、
絵を描くために研究したり、
参考にしていたんだろう。
人間の脳は、顔を認識することに
長けているらしい。(錯覚ともいう?)
天井のシミ、岩の数点のくぼみ
車の正面が顔に見える…。「顔パレイドリア」と
いう脳の現象。二つ並んだ点が目に、
その下の点が鼻、その下に線があれば口に、
といった具合に。そんなふうに備わっている
脳の処理能力もここ2年で
おかしくなってきているのかな…。
私は早く、何の遠慮やためらいも要らない状態で
沢山のひとの素顔や笑顔が見たい。
それぞれの個性を知って、早く安心したい。
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