2016年7月2日土曜日

わたしの絵と、すてきなはなし

過去に本当にあった、すてきなはなし①

私の「ベゴニア」を喜んでくれた
女性の最期は、
一体どんなものだったでしょう。
お互いを知ることはなくても、
私の描いた絵は、彼女のことを知った。
一日のうちどれくらい眺めてくれて、
彼女がどんな表情をしたか、
何を話したか、何を思ったのか。
私が「ベゴニア」を描いた時はもちろん
彼女のもとに届くなど知る由もなくて
「元気になってください」とか
「少しでもよくなりますように」なんて
願いを込めて描くことなんて
できなかった。

私が「ベゴニア」を描いたのが
偶然なら、
彼女のもとに届いたのも偶然。
ただひとつの必然があったとすれば
私の絵を購入してくださった方の
母親を想うこころ。
ひとめでもお会いできたらよかった。

私の絵は少しでも
彼女の心を癒すことができただろうか。
そして、彼女の亡き後も、
思い出のひとつとして
彼女の家を飾り続けるだろうか。
私はそれを願うとともに、
彼女のご冥福を
祈り続けたいと思います。
(△次は紫陽花も描きたいな)




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