2016年7月8日金曜日

わたしの絵と、すてきなはなし④

飼っていた猫の絵を、
依頼してくださった方がいました。
かわいいアメショです。
写真をお預かりして、
いざ紙にむかいます。
描き進めてもなかなか
似てこないときは、
こんなふうに絵と対話します。
「出ておいで。ご主人さまが、
もう一度会いたいって言ってるよ。」
「大切にしてもらったんだねぇ。
絵にしてもらうなんて幸せだぞ、君は」
なんて…。

そして完成して、
ドキドキのお渡しの日。
喜んでいただけるかな??

絵を見ていただいてすぐ、
その方の目から感動の涙が!
本当に本当に、喜んでいただけました。
絵を描いていて、よかった!
依頼していただけて、よかった!
その涙は、私にとって
いちばんのご褒美です。

写真を見て描くなんて、
実物を見て描いたわけでもないのにって
否定的な方もいると思います。
実際、私もそのことについて
悩むこともあります。
でも、その方の感動してくださった
こころは、決して嘘ではありません。
私の自信につながります。そしてまた、
喜んでいただける絵を
描き続けよう、と心に誓うのです。

        「やすらかなねむり」



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